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槇原敬之
アルバム:underwear
曲:I need you
2005.07/30 【Sat】12:17
歌詞(歌マップトップページ)
友達以上恋人未満の微妙な関係の切なさを歌った曲です。

そーいや僕も高校時代ぐらいまでは結構こーいう関係って意識したね。

まぁ大人になってからは別に。
多少親しげでも相手は友達以外の何者でもないけど。

だってガキの頃って異性が2人になるだけでも(少なくとも僕の時代は)結構特別なことだったけど大人になれば恋愛関係じゃなくてもフツーに異性の友達と飯食ったりとかするもんね。

やっぱ初々しさがあってこそ、こーいう微妙な関係にドキドキするんだろうな。

話がずれた。

この歌では、男女2人のうち主人公が、今のいい関係が壊れるのが怖くて一歩踏み出せずにいる。
「いい関係が壊れる」っていうのは「フラレて気まずくなる」ことを指すのかもしれないけど、それだけとは限らないような気がする。

例え相思相愛でうまくカップル成立したところで、この2人が築いてきた歴史による関係自体も、2人にとって大切で、ものの見方によっては恋愛関係になる以上に望むものが「失いたくない」っていう今の状態なんじゃないかな。

まぁこの解釈はあくまで僕の憶測ですが。

I need you. but you don't need me
って歌詞があるから違う(彼女にその気はない)かもしれないです。

でもbut you don't need meってのは案外主人公の悲観的な考え方に過ぎないんじゃないかなって気がする。

と言うのも、冷えた手を「僕」の手で温めてもらう理由を探してたり、主人公のカマかけに対し「それもいいかな」とか(例え冗談でも)言ってるあたり、「彼女」もまんざらでもないはずなんですよ。

だからこの2人がカップルとして成立する可能性は極めて高い。
でも、それでも何かを得るということ以上に失いたくないものもあるっていうふうに俺は考えるんだけど。

男女の友情っていうのは、時として恋愛関係をも超越することがあると思うのね。

だけど仮にそうだとしても、そんな理屈で片付けられるほど人の感情っていうのは単純じゃない。つまり「それでもやっぱり彼女のことが好き」なんだ。

それでどうすればいいのかわからず切なくて切なくて、その悩みが苦痛となって主人公に襲い掛かる。

だけどこの苦痛は誰のせいでもない。
2人の今の関係を悔やむのも違う。

この複雑な事情にどう対処したらいいのかを明確にして解消させたいと願い、主人公が行き着いたのは、その疑問の解決策や答えではなかった。

「どうしたらいいか」ではなく「そもそもどうしてこんな気持ちになるのか」という、新たな問題の発生という皮肉な結果を導いた。▼

ねぇ、神様、誰にも教わらないのに
誰かを好きになるこの気持ちを
どうして僕らにくれたの


今のままでも十分幸せなのに人はさらにその上を望んでしまうことへの自己嫌悪すら僕はこの歌詞から感じてしまうんだけど、これは考えすぎかな。いや、槇原ならそこまで考えていそうだ。
コメントいただきますた▼
【T君】:2005.07.30 12:56  ▼
おれはそれこそ一歩踏み出す(そして気まずくなる)のがイヤで1年間ぐらいガマンしてからぶっちゃけたら向こうもずっとそれを望んでいて、は〜ん!一年損したァァァァー!ということがあったな。まあその後つきあって、そして今は良き友人に戻った(正確に言うと、やっぱり友人関係がいいという確証つきの友人に戻った)。

ところで、ホントいつもこれ考えちゃって悪いんだけど、槇原ってGayだよね?(それが悪いって言ってるわけじゃない。大いに結構。まあ聞いて。)だからこの歌の「君」も男。彼の歌うラブソングはボーイフレンドへのもの。しかし、異性愛者もこれだけ共感できるものを書くということは、想像力が非常に豊かなのか、もしくは男の同性愛も異性愛と同じということだよね(もちろん彼がGayという前提で考えると)。おそらく同性愛も異性愛も同じような気持ちのやりとりがあるんだろうけど、社会的には違うし、おれの知る限り男のGayってお互い超アグレッシブ!なんせ男同士だからね。で、この歌詞を読むと、好きだとマジメに切り出せないのは相手が異性愛者の男だからか…なんていう解釈をしちゃったりして、本当に、いっべーさんのようなファンには済まないなと思ってしまうのです。Gayだからこそ精神的で切ない歌詞が書けるんだという意見を聞いたこともありますが、どうなんでしょう。

【管理人より】:2005.07.30 13:11  ▼
>一年損したァァァァー!

これは考え方の違いだろうな。俺は両思いだったことがわかっても、嬉しかったり、やっぱりちょっと寂しい気持ちもあった。恋が叶うかどうかというよりも、今の状態じゃなくなることの方が僕にとっては大問題だったのかもね。
相思相愛の確信があっても、やっぱり一線を越えた告白とかは相手にもして欲しくなかったりしたぐらいだから。

>想像力が非常に豊かなのか、もしくは男の同性愛も異性愛と同じということだよね

前者もあるだろうけど、やっぱり後者が強いんだと思う。つーかGayってあれウワサレベルでしか聞いたことないんだけどほんとなのかね。ゴシップ記事でも見たことはあるけど、事実は薬だけじゃないのかなって思ってんだけど。

>異性愛者の男だからか…なんていう解釈をしちゃったりして

これは例のウワサが飛び交う前と後とでは、僕でさえ、そういう解釈が生まれて来ちゃうので無理も無いだろう。あのウワサの信憑性があるなあと思える曲は僕が個人的に思うところでは何を隠そうこの「I need you」と「MILK」っていう曲なので、この曲は特にそういう考え方をしてしまうだろうね。

おそらく近頃の槇原の曲にラブソングが減ってきて人生応援歌的な内容が強くなってきたのは、そーいう風に曲が解釈されたり色眼鏡で見られるのが本人にとっても苦痛だからかもしれないな。

まぁ僕はラブソングより、色々なことが世間に知られたあとの最近の曲の方が好きなんですがね。

ちなみにこの曲は、例の件が発覚する前です。

【☆AG。☆さん】:2005.07.30 23:45  ▼
友達も恋人も、
どっちも同じ言葉なら、
遠くから見ればただの白い息で流れるよ・・・

の部分が、好きです。

すっごく切なくなりますね。
【管理人より】:2005.07.31 03:44  ▼
あ、そうそう、そこ、僕意味わかってないんですよ。
言おうと思ってて忘れてた。
なんで友達と恋人が同じ言葉だと遠くから見ればただの白い息で流れるのか、意味わかんなくて、でもまあいいやって感じで流してました(爆)。
できればこのへんの詳細キボン。

▼コメント・感想、今でも受付中でっせ。
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